こんにちは。
photoworker 宮田さおり です。
みなさん “トワイライトタイム” とか “マジックアワー(ゴールデンアワー・ブルーアワー)“ なんて言葉を聞いたことありますか?
日の出や日の入り前後の「数十分間」、空がきれいなグラデーションを見せる時間帯のことをそう呼びます。

実はこの写真、日没後30分以内に撮影しました。
建物写真において夜景写真は「夜」に撮影しません。日が沈んですぐ、まだ明るい「トワイライトタイム」と呼ばれるめちゃくちゃ短い時間に撮影します。
ちなみに、

こちらは都合上、完全な「夜」にしか撮影できなかった建物写真です。
どちらが良く見えるか一目瞭然ですよね。
写真は「光」が無いと撮れません。なので完全に太陽が沈み切った空は「真っ黒」になってしまうのです。


先ほどの写真も太陽が沈む前からスタンバイして、刻一刻と変わる景色にカメラの設定を細かく変更しながら、ギュンと撮影を終えました。
こう言うと、すんなり終わったように聞こえますが、この日は特に強風で、条件が悪すぎて内心大慌てでして。
カメラに光を取り込む方法は③つあって
- 光を取り込む「穴の大きさ」
- 光を取り込む「時間の長さ」
- 光を感じる「力の強さ」
この3つを調整しながら写真は撮影されるのだけど、この時は
- 「穴の大きさ」→ 大きくできない
- 「時間の長さ」→ 長くできない
- 「力の強さ」→ 強くできない
見事に光を取り込む③つの方法が閉ざされておりました。どの条件を妥協するか葛藤する30分間。笑
ついでにまぁまぁな寒さで凍えるのなんの。
簡単なように見えて、実はとてもいろんなことを考えなきゃいけないという夜景写真のお話でした。
もしスマホでもいいので夜景写真を撮ることがあったら、日没前後を狙ってみてください。オレンジとブルーが混ざり合う時間帯もすごくきれいですよ!